東洋大、延長11回サヨナラで東都2部優勝!1部入れ替え戦へ花田旭の起死回生の同点弾&V打

東洋大、延長11回サヨナラで東都2部優勝!1部入れ替え戦へ花田旭の起死回生の同点弾&V打

東洋大が駒大との延長11回タイブレークを制し、2部優勝を決めた。11月16日から始まる、1部最下位東農大との入れ替え戦に挑む。

ヒーロー花田旭外野手(3年=大阪桐蔭)が、起死回生の同点弾&サヨナラ打で勝利に導いた。3-3の11回2死満塁で、三遊間へ抜ける殊勲打を放った。花田は「正直、前の打者で決めてほしい気持ちは少しあったんですけど」と本音も、「直球だけに絞って自分が決めよう」と語った。

試合前時点で打率2割8厘だった花田は「今までチームに迷惑をかけていたので、最後みんなに喜んでもらえてうれしい」とベンチから飛び出して喜ぶナインたちと抱擁を交わした。

9回2死には、チームを救う同点弾で延長戦へ望みをつないだ。2点差で迎えた9回。4番池田彪我内野手(3年=三重)の1発で、1点差に詰め寄った。後続が倒れてなおも1点を追う2死走者なし。4球ファウルで粘ったあと、甘めに入ってきたスライダーを捉えて試合を振り出しに戻した。

投げてはロッテからドラフト3位指名を受けた一條力真投手(4年=常総学院)が延長10回から登板し、2回を無失点で勝利を手繰り寄せた。「またピンチの場面でしっかり抑えて、1部に上がれたらと思います」と、来たる入れ替え戦に向けて意気込んだ。

井上大監督(51)は「9回はもう腹くくっていましたよ」と苦笑いしていたが、「花田は1発あるバッターなので」と最後まで選手を信じていた。続けて「うれしい反面これでやっと(入れ替え戦への)挑戦権を得たわけですから胸を借りるつもりで。本当によく粘りましたよ」と興奮気味に選手たちをたたえた。