ラスベガス・レイダース、ボルティモア・レイブンズ戦で劇的逆転勝利

ラスベガス・レイダース、ボルティモア・レイブンズ戦で劇的逆転勝利

ラスベガス・レイダース、ボルティモア・レイブンズとの激戦を制し26対23で勝利

ラスベガス・レイダースは15日(日)、ボルティモア・レイブンズとのアウェー戦で10点差をひっくり返し、26対23で見事な勝利を収めた。この勝利は、第4クオーターの劇的な展開によって成し遂げられた。レイダースは3回のポゼッションすべてで得点を挙げ、フィールドゴール2本とタッチダウン1本を記録。アウェーゲームでの第4クオーター得点としては、2020年シーズン第17週のデンバー・ブロンコス戦(15点)以来の最多得点となった。

ヘッドコーチアントニオ・ピアースの課題認識

しかし、勝利の喜びも束の間、レイダースのヘッドコーチ(HC)アントニオ・ピアースはチームの問題点に目を向けている。ピアースHCは月曜日に「われわれには修正すべきことがたくさんある」と述べ、次のように続けた。「昨日は勝ったが、第1クオーターにはたくさんのひどいところがあり、前半にもひどいところがあり、そして第3クオーターにもひどいところがあった。パンサーズのことは気にしていない。レイダースの修正をしなければならない」。

ランゲームの不調

ピアースHCが特に懸念しているのは、2週間にわたって不調が続いているランゲームだ。レイダースは1試合あたりのランヤード(49.0ヤード)とラン1回あたりの平均獲得ヤード(2.51ヤード)でNFL最下位に位置している。このラン攻撃の問題により、クオーターバック(QB)ガードナー・ミンシューは長い距離のダウンに追い込まれることが多くなっている。

ピアースHCは「ランゲームはひどい」と表現したが、ランニングバック(RB)ジョシュ・ジェイコブスの代役として先発しているザミール・ホワイトにすべての責任を押しつけることはしなかった。「ザミールのせいではない」と語り、次のように続けている。「まずはフロントから始めないといけない。前線の大きな選手たちがブロックしないといけないんだ。それが肝心なところ。彼らも分かっている。数分後にはこの件について話し合うつもりだ」。

オフェンシブラインの問題

レイダースのオフェンシブライン(OL)は今シーズン序盤からチームの弱点となっている。ランブロックの問題に加え、レイダースは2試合で合計サック9回を許しており、そのうち5回は日曜日に敵地で行われたレイブンズ戦でのものだ。これらの問題は、チームの攻撃力を大きく制限している。

次の対戦相手:カロライナ・パンサーズ

次は0勝2敗のカロライナ・パンサーズとの対戦となる。パンサーズは先発クオーターバック(QB)ブライス・ヤングをベンチに下げ、アンディー・ダルトンを先発に起用する予定だ。ピアースHCは、ダルトンが先発を務めた昨季の1試合でパンサーズが最も実力を発揮していたことを指摘したが、それは別のコーチングスタッフのもとでの、別のシーズンにおける出来事だ。

この不確定要素が、シーズン第3週でレイダースが集中力を維持し、まだ勝ち星のない相手を軽視して罠にはまることを防ぐ要因となるはずだ。ピアースHCは「第4クオーターのようなプレーをすべてのクオーターで見せなければならない」とコメントし、チームのさらなる改善に期待を寄せている。