【NFL】バイキングスのジョーンズ、パッカーズ戦で勝利も「ランボーリープ」はならず

ミネソタ・バイキングスのランニングバック（RB）アーロン・ジョーンズが現地29日（日）にグリーンベイに戻ってきた。しかし、試合後の観客席への「ランボーリープ」は実現しなかった。それでも、ジョーンズは古巣のグリーンベイ・パッカーズを31対29で破り、勝利を手に入れた。

試合では、ジョーンズは22回のキャリーで93ヤード、4回のキャッチで46ヤードを記録。バイキングスは第2クオーターに28対0と大リードを奪ったが、パッカーズは果敢に追い上げ、残り10分以上で28対22まで差を縮めた。しかし、最終的にはバイキングスが勝利を収めた。

試合後、ジョーンズはパッカーズのディフェンスが「俺たちはここでお前にランボーリープをさせなかった。自分たちのホームでランボーリープはさせなかった」と言っていたことを明かした。ジョーンズは「お前らは俺のランボーリープを気にかけていたのか？ スコアを気にするべきだろ」とコメントした。

試合前、ジョーンズはランボーリープを再現すると宣言していたが、それは実現しなかった。第1クオーターの終盤、1ヤードのロスを喫し、タッチダウンを逃した。その後、クオーターバック（QB）サム・ダーノルドがタイトエンド（TE）ジョシュ・オリバーに2ヤードのタッチダウンパスを通じて、バイキングスが先制した。次のポゼッションでも、バイキングスはレッドゾーンまで進み、ワイドレシーバー（WR）ジョーダン・アディソンが7ヤードのタッチダウンに成功し、試合開始から20分も経たないうちに21対0とリードを広げた。

パッカーズの守備選手の一部は試合終盤に不誠実な態度をとったかもしれないが、パッカーズファンはジョーンズの帰還を温かく迎えた。ジョーンズはキャリア最初の7シーズンをパッカーズで過ごし、チーム史上3番目に多いランヤードと4番目に多いタッチダウンラン数を記録。在籍中は高い人気を誇っていた。パッカーズがフリーエージェント（FA）市場の解禁初日にジョーンズを手放し、代わりにRBジョシュ・ジェイコブスと契約したため、ジョーンズは地区ライバルのバイキングスに加入した。

現在、バイキングスは4勝0敗でNFC北地区の首位に立っている。ジョーンズは「これこそ俺がここに来た理由だ。試合に勝つことが真の使命だった」と強調し、「試合に勝てれば、誰が得点を挙げようと関係ない。得点が入ればそれでいい」と語った。

試合後、ジョーンズは観客席にいたバイキングスファンのところへ飛び込み、「ここに来て、求めていたものを手に入れた。特別だった」と喜びを語った。