【MLB】ジャイアンツ、ザイディ解任でポージー新編成本部長へ プレーオフ進出ならず方針転換

3ヶ月前

ジャイアンツは日本時間10月1日、ファーハン・ザイディ編成本部長を解任したことを発表した。ザイディは来季まで契約が残っていたが、3年連続でプレーオフに進めなかった責任を取ることになった。2021年には球団新記録の107勝を挙げ、地区優勝を果たしたが、在任6年間でプレーオフに進めたのはこの1度だけだった。

共同オーナーとして球団経営に加わっていた名捕手バスター・ポージーが、ザイディの後任として編成本部長に就任することが決まった。また、ボブ・メルビン監督も続投する見込みとなっている。

昨年9月にはゲーブ・キャプラー監督が解任され、今回は編成本部長のザイディが解任され、2年連続で球団の重要なリーダーシップに変更が行われた。今季はメルビン監督の下、イ・ジョンフ、ブレイク・スネル、マット・チャップマン、ホルヘ・ソレア、ジョーダン・ヒックスといった大型補強を敢行。2017年以来初めて、ぜいたく税の基準額を超過したシーズンだったが、プレーオフ進出には遠く及ばなかった。

チャップマンとの9月の延長契約は、ポージーの協力を得てオーナー主導で進められた案件であり、ザイディの影響力が低下していたことが解任の理由の一つかもしれない。

ポージーは2010年代にチームを3度のワールドシリーズ制覇に導いた名捕手であり、引退後は球団のフロントオフィスに加わっていた。グレッグ・ジョンソン会長は「今後を見据え、バスター・ポージーに編成本部長という、より大きな役割を任せられることを嬉しく思います」とコメント。「私たちはフランチャイズの野球哲学を定義し、指揮し、導くことのできる人物を探していました。バスターは完璧にフィットする人材だと思っています。彼はこの役割を担うのに相応しい風格と知性、意欲を備えており、彼とボブ・メルビンが協力してサンフランシスコに勝利の野球を取り戻してくれると確信しています」と語り、チームの立て直しを名捕手ポージーに託した。